So-net無料ブログ作成

漫画の前史 [アート論]



漫画の前史

漫画の源流をさかのぼって考えたいと思います。それは今日の美術の問題を再把握する上にも重要だと考えるのです。





第一章 原始社会の漫画


漫画の源流を人類の美術に探していくと、アルタミラの洞窟画のような原始美術に至り着きます。

sp-n-sanchago-altamira.jpg

2649425-dibujo-a-mano--como-pintura-al-leo-cueva--la-pintura-de-altamira-he-creado-esta-pintura-soy-propieta.jpg

g-altamira-2.jpg

44_3_g.jpg

Cueva-de-Altamira_68.jpg

CuevasAltamira4.jpg



Im2.jpg

Cogul arte levantino.jpg

altamira4.jpg

img_1620140_17850211_4.txt.jpeg

絵画というのが何であるかと考えたときに、一つの起源はこうした洞窟画に見られるような線がを中心とした漫画的な表現であると言えます。

アルタミラの洞窟の外でも、ロックペインティングというものは、たくさん描かれています。

Kagga Kamma Rock Painting.JPG


rock_painting_mid.jpg

Bushmen_Rock_Painting.jpg

ancestral_rock_paintings_the_w_photo.jpg

the_earliest_painting_in_china__rock_painting225b1ce1818f7720eb25.jpg

RockPaint-TocadoMorcego.jpg

rock_paintings_dating_back_to_4000_years_ago_discovered_in_juci_mountain_henan_province20090203142213.jpg1.jpg

Bushman_rock_painting.jpg



drwngscl.jpg

bardedjilidji-rock-painting.jpg

もう一つ忘れてはならないのはナスカの地上絵の線描画です。

Nazca-lineas-astronauta-c01.jpg

Nazca-Lines-hands.jpg

nazca-lines-groundlevel-peru.jpg


DSC00878.JPG


Nazca Lines.jpg

nazca_hum_phixr.jpg

nazca_hummingbird.jpg


nazca-lines.jpg

原始社会の絵画で、もう一つ忘れてはならないのは、人間の身体に描いたボディーペインティングの流れです。


11020216_o1.jpg

0312169639.01.LZZZZZZZ.jpg

125138764126616301578.jpg

このように、原始社会では、漫画というものを、自分の身体や地上、そして岩や岩穴という自然の支持体の上に描いてきたのです。


第2章 文明/農業社会の漫画

人類が定住して、古代文明を築くと、漫画は、その古代の建造物の内部に描かれました。その代表は、なんと言ってもエジプトの壁画です。

52291a.jpg

52291d.jpg

602081-1.jpg

c0067690_13445473.jpg

東ローマ帝国のビザンチン美術というのも、建築の内部に、漫画、とはいってもキリスト教の宗教画ですが、今日の目で見れば宗教漫画とも言うべきものを、タイルを使って描いているのです。

SanVitale-Apse.jpg

400px-Chapelle_Palatine2.jpg


Theodora.jpg

justinian-1.jpg

byzantine_art_l.jpg

Byzantine_Mosaic_Beiteddine_KTICIC.jpg

courtesan.jpg


ギリシアでは、壷の上にも漫画を描いてきています。


GreekPotteryTrans.jpg

27-p168-medium.jpg


amphora.jpg

800px-amphora_warriors_louvre_e866.jpg

death_of_polyxena.jpg

ceasefireachilles.jpg

timiades.jpg



日本のカンウンターカルチャーとか、サブカルチャーの中で、漫画は、重要な位置を示しています。
これは、どのように始まったのでしょうか?

日本の「漫画」というのは、平安時代の絵巻物である『鳥獣人物戯画』や『信貴山縁起絵巻』であるとされています。

9882.jpg
『鳥獣人物戯画』

b0044404_23555370.jpg
『鳥獣人物戯画』

20091216145639.jpg
信貴山縁起絵巻

img_697031_40020061_2.txt.jpeg
信貴山縁起絵巻

いや、それだけではなくて『餓鬼草子』や『地獄草子』といった仏教の教えから描かれている絵巻物にも、今日の日本の漫画や劇画につながる要素があります。

gaki-2.jpg
餓鬼草子

gakizoushi.jpg
餓鬼草子

photo159663.jpg
餓鬼草子

insei-13.jpg
地獄草子

kokuhou037.jpg
地獄草子

こうしたものは、絵画と言っても、小さな美術で、本の美術なのです。イラストレーションの源流でもあります。こうした小さな絵画が日本の平安文化という日本文化の原型を作っていて、そこに漫画の期限もあるのです。

本の美術と言えば、ヨーロッパの写本もまた、宗教画ではありますが、キリスト教漫画とも言うべき漫画本に見えるものなのです。

350px-Manuscript_loki.jpg

Manuscript_Ullr.jpg

Manuscript_boiling.jpg

Manuscript_Gylfi.jpg

Christ_in_Glory._Ethipoic_Gospels_-_Parchment_manuscript_British_Library_Or._MS_481,_f.110v.jpg

librarycompany_ms_4_600.jpg

tovar-manuscript.jpg


つまり人類が農業をやるようになった文明社会では、漫画は、建築や壷、そして本のような人工の支持体の上に描かれたのです。原始社会の漫画が、自然の支持体に直に描かれていたのに比べると、人工の支持体の上に描かれるようになった文明の漫画というのは、自然から離れるという浮遊性を基盤にして可能になったのです。

さて、問題なのは、こうした農業化社会の漫画というのが、近代の産業革命後の、私たちが知っている漫画というものに、どのように変貌したかです。

答えを先に言いますと、近代の漫画というのは、印刷技術によって量産された複製画なのです。つまり印刷美術なのです。近代漫画というのは、印刷美術であるという所に、その大きな特徴があるのです。ということは、前近代の農業化社会の漫画は、複製ではなくて、オリジナルの漫画であったのです。オリジナルの漫画が、複製漫画に変わるという所に、近代があります。

このように定義すると、近代漫画というのは、常識よりも前にさかのぼります。


続きを読む


タグ:漫画

コンピューターは空手だ! [日記]

今日は、中川晋介さんが来てくれて、
栃原比比奈さんから、オークションサイトのレクチャーを、私と一緒に受けてくれた。この程度の小さなサイトでも、大変な手間と手続きが必要で、驚くのだが、繰り返しいじっていると、少しはわかってくる。

実は前にドリームウエバーのレクチャーも、3人の先生から間をあけて受けているのだが使えるようには、一時期はなっても、すぐに忘れてできなくなっている。

つまり今回思ったのは、コンピュターの使用技術というのも、空手の訓練と同じで、やたらに精密で、繰り返しが必要なので。空手という比喩がまずければ自動車の運転技術と行っても良いのだが、とにかく体で覚えるまでが大変なのです。

ふらふらと迷走しながらですが、気体分子ギャラリーは、作家の制作と絡みながら、少しずつですが成長してきてはいます。

作家も、実は作品を毎日作りたいとか、作品を売りたいとか、作品を展開して成長させたいという欲望を持つ人は少ないのです。ほとんどの人は、ナルシズムと自己憐憫の趣味の制作に溺れている。

プロとしての美術そのものも、空手や自動車の運転同様に大変にむずかしい上に、それを他人に伝えようとすると、きわめてむずかしくて、複雑でしたたかな成長が必要なのです。

日本の観客の多くは、美術は買わないのですが、買わない人々を切り捨てるのではなくて、買わない人々を説得する作品を制作する努力は必要で、その根気の良い展開の中で、人類の歴史の中の美術のありようの認識を深めていければと思っています。

制作とは芸術を探求する厳密な学問なのです。

さて、気体分子のオークションも少しずつですが、性格も、細部の様相も変化していきます。それは買わない多数の観客とのコミニュケーションを求めての試行の過程なのです。変貌の理由や細部に着いては、できるだけ説明もしたく思いますが、今日の多くのアプリケーションのバージョンアップが使用者の承諾や使用者への説明抜きに展開しているように、内部の探求の結果ですので止む終えないものとして受け止めていただければと思います。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。