So-net無料ブログ作成

丸木美術館(加筆3) [アート論]

photo1.jpg

photo2.jpg

丸木美術館に行ってきました。
初めてです。

藤沢から行くには遠くて、電車では片道3時間もかかるので、往復で6時間は無理です。車で2時間なので、車で行ったのですが、道に迷って4時間と、ずいぶんと時間がかかりました。

建物は、今日的な意味での美術館建築ではなくて、保育園の建築のような骨董的な懐かしさを思わせます。いや、教会の雰囲気もあります。
川のきれいなところで、この自然の美しさはかなりのものです。苦労して伺って良かったと思いました。


行ったのは元美術手帳の編集者の楠見清さんに、平川恒太さんとのシンポジウムに出るのでを見に来てくださいと誘われたからです。

楠見清さんは、ポップ・ネオポップという特集号を作られた美術手帳の編集者で、私はこの号によって歴史的分水嶺が作られたことを高く評価していて、楠見さんを尊敬していたのです。

丸木美術館での若い作家の個展の開催は、新鮮で良かったです。個人美術館で運営されていることには、改めて大変さを思いました。学芸員の岡村幸宣氏とお話ししましたが、よく頑張っておられ、関心しました。このような企画展を、低予算に押さえて年に3本ぐらい開催していけると良いと思いました。堀川紀夫さんがやっていたスカイプロジェクトの総集編をここでやるとかも、ありえるのかもしれません。

koe_715.jpg


「原爆の図」という作品そのものの芸術的評価については私の判断は厳しいですが、しかし、被爆を体験しないで生き残ってしまった日本人画家の一つの生き方としては、とにかく存在性をもってしまっている作品です。

『アートの格付け』

彦坂尚嘉責任による[ 原爆の図  ]の芸術分析


《想像界》の眼で《第8次元 信仰領域》のイラストレーション
《象徴界》の眼で《第8次元 信仰領域》のイラストレーション
《現実界》の眼で《第8次元 信仰領域》のイラストレーション


《想像界》の表現
《象徴界》《現実界》《サントーム》は無い

液体の表現(=近代美術)


《シリアス・アート》
《ローアート》
シニフィエの表現
理性脳の表現。

《原始平面》の絵画
ペンキ絵

【B級美術】


《原芸術》《芸術》《反芸術》は無い。

《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》の作品。

《形骸》《炎上》《崩壊》の概念梯子は無い。

《原大衆芸術》《原イラストレーション》《原シンボル》の概念梯子が有る。

大衆美術
作品空間の意識の大きさが《近代国家》である。
鑑賞構造が無い。
情報量が100である。


丸木位里という日本画家は、8次元、信仰領域の作家であるだけに、その被爆者を鎮魂しようとする鎮魂の祈りは、おおむね本物であったように私には思われます。しかし広島ではなくて、埼玉に建ったことは疑問に思います。そして美術館の名前も、なぜ「原爆の図」美術館にしなかったのでしょうか。その辺に濁りを感じます。つまり原爆の図という作品を、作家である丸木夫妻が私物化しているという印象を持つのです。しかし原爆の図というのは、私物化すべきものではないでしょう。

今からでも遅くないので、原爆の図美術館に改名するとずいぶんと変化できると思いました。

濁りを別にすれば、原爆の図は、日本美術のローカルな質とも重なっていて、福田和也的に言えば、マイナー日本固有の表現になっています。美術館のたたずまいと美しい自然、そしてこの美術館をまもっている良き人々、戦後主義と平和主義と民主主義への信仰という、古い日本の、もはや時代遅れとなった取り残された戦後の象徴性と骨董性を持っていて、一度は訪れるべき場所性をはらんでいました。

芸術分析をしてみて、最後の情報量が100であるというのは、情報アート性をもっているので、積極的な情報発信をしていける可能性を持っていると思いました。丸木夫妻以外の反戦作品の寄付をつのっていって、原爆廃棄運動と平和主義のアートのコレクションを充実させていく方向が有効なのではないでしょうか。つまり「原爆の図美術館」になっていけば、将来的な展望も開けるでしょう。でないと、後20年後には建築の寿命がきて、この美術館と作品の存続の危機が訪れます。その時点で、公立美術館に委託するなりするという選択もあるかもしれませんが。






タグ:丸木美術館

第76回気体分子オークション(11/24終了) [毎日オークション] [気体分子オークション」]

第76回気体分子オークション(11/24終了)


1011018_04.jpg
 栃原比比奈  サム・ペキンパー #4

クリックすると大きくなります。





1011018_01-c41a3.jpg
 栃原比比奈  サム・ペキンパー #1

クリックすると大きくなります。









この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。