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年末のお休みと、年末のご挨拶 [気体分子ギャラリー]

オークションを年末にはお休みします。

お買い上げいただいた作品で送れていないものもありますので、

そうした手続きを終える事に集中させていただきます。

 

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【年末のご挨拶と総括】

 

本年は気体分子ギャラリーのオークションをご愛顧いただき、

深く感謝いたします。

多くの不手際をかかえながらも、かろうじて続けられましたのも、

みなさまのおかげと、深く感謝いたしております。

 

作家としての制作の励みには、この気体分子の毎日オークションが有効という思いがあります。が、同時に、運営の事務手続きの大変さと遅れには、改めて極めてむずかしいものであるという反省をいたしております。

 

武士の商法ではありませんが、アーティストの商法のむずかしさです。このむずかしさにこそ、現在の芸術家問題の本質があると思います。制作や創造性を中心にするのではなくて、管理や運営を中心に据える必要が、生じてきているのです。これはコペルニクス的な大転換の必要性です。

 

あらたに参加してくださった糸崎公朗さんとは、ビジネス書の読書会をしようと話しています。アーティストの弱点が、付け焼き刃でなおるはずもありません。しかし決意もあらたに、来年も頑張りたいと思います。糸崎公朗さんの立教大学大学院での彦坂尚嘉の授業への出席を含めた果敢なチャレンジが、芸術的には成果をあげたのが本年でありました。それはシュミレーショニズムの徹底化であり、その果敢な実行が生む成果でした。

 

芸術分析的には、ブログで詳細に書いて行く事が出来ないほどに進展しました。特に200次元までの発見は、いままでの芸術鑑賞での体験にあった謎を解くものでした。作家としての満足に行く制作を追求する意味では、満足のいく目標と言うか、目安となりました。

 

それと《原-芸術》《原-デザイン》《原-イラスト》《原-工芸》といった、《原-》という言葉を使っての言語判定法の新開発で、これも今までにない芸術分析の厳密さが増大しています。つまり芸術分析的には大きな進展のある一年でした。

 

課題であったアトリエの整理は、栃原比比奈さんの献身的で果敢な努力の継続で、山口俊朗/中川晋介さんらの協力も得て1年かけてかなりの進展をとげました。引き続き来年は彦坂尚嘉の整理の努力が必要とされる段階です。

 

五十嵐太郎ゼミの彦坂訪問を契機にした、このアトリエの整理が、人間関係の変動をも生み出してきています。この五十嵐ゼミに関わるアトリエ整備を妨害した人と、協力した人への分裂が契機での内部変動の詳細ないきさつは、本質的な差異や思考の方向性の違いを含んでいることもあって書く事ができません。本年最後のオークションに露呈した検閲削除問題に象徴されるように、ここには現代日本の美術家の内面に深く浸透している《群れ》や《村》の体質があります。つまり明治以来、近代国民国家の空間の大きさも成立していない人々が、実は《趣味の美術》を形成してきているという遅れの基盤を作ってきているのです。作品を自力で売ろうとするギャラリー活動は、同時にこうした《群れ》や《村》の体質の小さな空間に生きるアーティストとの亀裂を生んだのです。この場合、生きる空間性が小さいと言う事が、本質的な齟齬をつくります。

 

村上隆だけでなくて、奈良美知の場合にも、作品だけでなくて人格の根底に大きな空間性・・・グローバルな今日の世界空間に対応する大きな空間性が存在しているのです。それに対して日本の《群れ》や《村》の体質の小さな空間に生きるアーティストは、その小さな空間性にあった独特な思考をしているのです。それはアーティストだけの問題ではなくて、日本の大衆の問題であります。

 

1991年のソヴィエト崩壊以降は、情報革命の激変が起きたにもかかわらず、この変化についていけない日本社会の停滞が崩壊へと向かう中で、日本の現代美術/現代アートは批評を失い、デザイン化、工芸化、イラスト化へと向かいました。それは同時に《世間体アート》への回帰であったのです。そこには日本社会の根底にある小さな空間性が露呈してきます。

 

ある意味では日本の現代美術/現代アートは、日本社会との和解を経験してきているのです。それを象徴するのが、2000年代の越後妻有トリエンナーレの展開であり、そして今年の瀬戸内国際芸術祭、そして、あいちトリエンナーレ2010でのたくさんの来客数でありました。しかし芸術的な進化があったかは極めて疑問で、内容的には日本社会の基盤に深く存在し続ける小さな空間性をもつ原始的なるもののへの回帰現象の本格的な深化であったように思えます。日本は縮んで行くのです。縮んで縮んで消滅して行く日本・・・・

 

人間関係が、人ごとの生きる空間の大きさによって分類されて行く時代になったのかもしれません。《群れ》や《村》の小さな空間に生きる人は、その同じタイプで集まり,そして《グローバル》な大きな空間性を求めて生きる人々は、同じようなタイプで関係を形成して行く。そういう分裂が起きてきているように思います。こういう体質の違いは、昔からあったようにも思いますが、以前にも増して強烈に意識されたこの一年でした。

 

振り返って自分自身に戻ると、必ずしもグローバルな大きさが無かったようにも思います。ホームページやウエブへの展開も、なかなか出来ませんでした。上岡誠二さん、そして中川晋介さん、栃原比比奈さんのご尽力で整備が進んできていますが、まだ完成ではありません。英語サイトは準備すら、進みません。分裂のエネルギーを外に転化するためにも、英語サイトの立ち上げが急務です。改めて、空間の大きさに対する反省を、自分自身の中でも進めなければなりません。課題は多く、なかなか遅々として進みませんが、来年こそはと、無い気力を振り絞って、奮起したいと思います。

 

最後に、本年作品を買ってくださった方々に、改めて深く御礼をいたします。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

気体分子ギャラリー

彦坂尚嘉

栃原比比奈

田嶋奈保子

上岡誠二

糸崎公朗

中川晋介

山口俊郎


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コメント 1

山口俊郎

名前の訂正をしておきます。
×俊朗→◯俊郎(としお)
です。
来年もよろしくお願いいたします。
by 山口俊郎 (2010-12-28 11:11) 

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