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上村松園展(東京国立近代美術館)[1〜3] [建築系美術ラジオ]

収録日時:2010年10月15日
収録場所:千代田区某喫茶店
収録時間:21分6秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:9.9MB
PLAY出演者:藤原えりみ+糸崎公朗+山口俊郎+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹

東京国立近代美術館での「上村松園展」の批評です。上村松園(1875~1949)は女性として初めて文化勲章を受章した日本画家です。展覧会を見たあと、彦坂尚嘉さんから美人画は、横山大観の「屈原」のような近代日本画の反動で江戸への追憶で生まれたものであり、近代国家としての日本が終わろうとしている現代に、骨董としての価値が生まれ、鑑賞しやすくなっていると説明がありました。そして同時代の鏑木清方などの他の美人画家は身体の構造が描けているのに対して松園は描けていないために芸術絵画ではなくイラストレーションであると指摘し、イラストレーションだからこそ多くの人を魅了する、と上村松園の人気の理由に迫ります。(江藤靖子) 

・出演者プロフィール
藤原えりみ(ふじはら・えりみ)
美術ジャーナリスト。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(専攻/美学)。著書『西洋絵画のひみつ』(朝日出版社)、共著:『西洋美術館』『週刊美術館』『週刊 日本の美をめぐる』(小学館)、『現代アート事典』(美術出版社)など。訳書:H・リード『近代彫刻史』(言叢社)、C・グルー『都市空間の芸術』(鹿島出版会)、R・アスコット『アート&テレマティークス』(NTT出版)、M・ケンプ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(大月書店)、C・フリーランド『でも、これがアートなの?』(ブリュッケ)ほか。武蔵野美術大学・女子美術大学・東京藝術大学非常勤講師。 

糸崎公朗(いとざき・きみお)
美術家。1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトのもと、「フォトモ」「ツギラマ」などの独自の写真技法による作品を制作。展覧会やワークショップのほか、出版や雑誌執筆など幅広い活動を行なう。主な個展に「"FOTOMO x CITY"Multi-Perspective Sx Editions」(香港藝術中心)、「金沢をブリコラージュする。」(金沢21世紀美術館)。主な受賞にコニカフォト・プレミオ2000年度大賞、19回東川賞新人作家賞など。主な著書に『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)など。 

山口俊郎(やまぐち・としお) 
美術家。1977年兵庫県生まれ。2001年倉敷芸術科学大学卒業、2003年広島市立大学大学院修了後、2004年~2010年倉敷芸術科学大学非常勤講師を務める。2009年  立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻 彦坂尚嘉ゼミ 科目等履修生として単位取得。2008年 アートガーデン(岡山)にて個展。

栃原比比奈(とちはら・ひいな) 
美術家。1977年生まれ。2001年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。2000年より中野区の知的障害者施設のスタッフとして、ダウン症や自閉症、重度の知的障害者などが絵を描くプロセスと作品を研究。2001年よりサンエックス(株)勤務、2004年退社。2010年彦坂尚嘉アトリエ(気体分子アトリエ展)、ギャラリー山口にて個展

・関連項目
東京国立近代美術館上村松園展

収録日時:2010年10月15日
収録場所:千代田区某喫茶店
収録時間:13分52秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:6.5MB
PLAY出演者:藤原えりみ+糸崎公朗+山口俊郎+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹

国立近代美術館での「上村松園展」の批評のつづきです。作品の保存状態の良さに注目し、人々に愛され、丁寧に保存される作品の共通点に話題は移ります。松園の作品は絹本という高価な支持体に高価な岩絵の具で工芸的ともいえる精緻な描きかたがされているために所有者も保存に力を注ぐのではないかとの指摘がありました。その他に大衆に愛される理由として、代表作である「序の舞」も女性が立っているように描かれていないことを例に、芸術的価値とは別のキッチュ絵画としての価値があり、彦坂さんはそれを挿絵的なものの極限と表現します。前回に引き続き、大衆に愛される松園の作品の本質に迫ります。(江藤靖子)

建築系美術ラジオ

収録日時:2010年10月15日
収録場所:千代田区某喫茶店
収録時間:14分35秒
ファイル形式:MP3形式
ファイルサイズ:6.6MB
PLAY出演者:藤原えりみ+糸崎公朗+山口俊郎+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹

国立近代美術館での「上村松園展」の批評の最終回です。冒頭で糸崎さんから蛍の描写の不正確さが指摘され、栃原さんからは腕の位置の不自然さが指摘されます。そのことから松園が社会的通念で描いているために少女漫画的であることに話がおよび、松園の作品の持つ女性的な面について語られます。そこで宝塚歌劇団の様式的、装飾的な部分との類縁性などが話題となりました。最後に、藤原さんが松園をはじめとした当時の女性作家は大変な時代を生きてきた、現代の女性作家は自分たちの課題を見つけなければならないとまとめられました。(江藤靖子)


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コメント 2

みかん

司会の方の「え~」が多すぎて少し聞きづらくて、そこだけ残念です。
by みかん (2010-11-28 20:17) 

ヒコ

みかん様
 コメントありがとうございます。みんな素人で、しかも交通費や喫茶店代などすべて持ち出して、ボランティアでやっているのです。事前の打ち合わせも、台本も無いので、ラジオと言っても電波を飛ばしているものとは水準が違います。その辺で、お聞き苦しいところは、いろいろとあると思います。
 録音も、スタジオではなくて、喫茶店や飲み屋でやったり、電車の中や自動車で運転中といった隙間の時間をつかったものもありますので、ノイズがひどいものもあります。
 圧縮をしないとインターネットに乗らないので、その圧縮によっても音質がおちます。
 それと編集を丁寧にやっていません。編集する機材が無いのと、その手間にかける時間がないのです。編集するだけで聞きやすさは向上するはずですが、しかし無料奉仕で制作しているので、それだけの時間をかけていると、続かなくなるのです。その辺をご理解の上聞いていただければと思います。
 現在、建築雑誌がたくさんつぶれてきていて、その代用のメディアとして構想されたものです。美術の方も、批評がほとんど消えてきているので、その穴を少しでも埋めるためなのです。こういう活動をすることで何か利益があるというものではないのです。
by ヒコ (2010-11-29 12:02) 

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